フィジカル教育回診at栃木(Physical Round Online)

2ヶ月に一度の栃木のフィジカルクラブ、最近ではベッドサイドラウンドが板についてきました。

今回の症例もかなりハードな症例でした。

回診前に症例検討からスタートです。

70代男性、この2ヶ月繰り返す発熱、発熱の度に急性心不全を繰り返す症例です。

虚血性心臓病が背景にありそうなのですが、それだけで果たして心不全を繰り返すのかということが一つの議論。入院中に抜歯の治療を受け、その後血液培養で一度Peptostreptococcusが検出されています。しかし解熱したり、また発熱したり、果たしてこの最近が意味のある血液培養陽性なのだろうか?

既に骨髄検査・ランダム皮膚生検までは行われており、皮膚・骨髄内には明らかなリンパ腫などの所見はなく、血管炎??が有力な候補となっていました。

そしていよいよフィジカル回診スタート。ベッドサイドの行くと、患者さんは朝の状態とは違い、呼吸困難を訴えておりました。聴診すると両側でPan-insp.crackleを認めました。

浮腫や頚静脈圧の上昇は認めず、さらに外になると悪化するこの呼吸は左心不全を想起させました。

そして、口腔内・周囲を丁寧に診察擦ると、右上顎洞部位の頬部の圧痛を認めました。

歯周炎あるいは歯性上顎洞炎由来の感染症の線もやはり捨てきれないという判断で、抗菌薬投与を開始、状態が安定すればPET検査の検討予定となりました。

さて、診断は・・・?

今年度最後の栃木でのフィジカルクラブでしたが、本当に1年があっという間でした。みなさんありがとうございました!