栃木フィジカルクラブ!教育回診

毎回難問症例が登場する栃木医療センターで今回も教育回診を行いました。

 

三叉神経障害には”玉ねぎ分布”もある!!

今回は結論から。フィジカルがとても議論になり、学びのある教育回診、教育しながら自分が1番学んでしまいました・・・

神経核から出た三叉神経は3つの枝に分かれ、図のような分布で皮膚の感覚を支配する。というのは、医療者なら常識的な情報ですよね。

しかし神経核のある延髄の障害が起こると、全く違う分布での障害が起こります。

三叉神経は3つの枝!という情報に引っ張られすぎると、説明できない支配に混乱を招きます。

鼻口から耳にかけて延髄の上部から下部へと神経核の分布は変わっています。「鼻が上!」と覚えるといいでしょう。そして後頭部になると後頭神経、すなわち頚髄の支配になります。

こう考えると頚髄損傷のその上という障害を考えることが出来ますよね。

今回の症例ではこの情報にほぼ合致しました。

大変勉強になりました。