2017.11.20-24. 奈良県立医科大学6回生浅田さん

胸が熱くなる

本州がかなり寒くなってきた11月中旬の一週間、奄美大島と喜界島で実習をさせて頂きました。きっかけは平島先生が講義でおっしゃっていた「手あての医療」を研修医になる前に実際に見学してみたいと思ったこと、そして紙上の患者さん(国家試験の過去問)ではなく実際の患者さんを診たい、と思ったことです。

11月中旬ともなると奄美大島も涼しく、(最高気温が20度程度)少し羽織るものを持って行っておいて正解でした。この時期は曇りや小雨が多いらしく、折り畳み傘も必須です。

 

午前

午後

1日目

平島先生の外来見学

中学校での講演見学→喜界島へ

2日目

病棟回診・外来見学

奄美大島へ→フリー

3日目

研修医の先生と病棟回診

産婦人科外来見学・ope見学

4日目

祝日のためフリー

5日目

研修医の先生と病棟回診

救急外来見学など

胸が熱くなる時間

・1日目の午後に奄美大島の中学校での講演を見学させて頂きました。平島先生が医師を志したきっかけ、先生にとって“生きる”とは?などといった、まさに実習内でお聞きしたかったことのエッセンスを拝聴でき、感動して少し涙ぐんでしまいました。

・3日目の午後には産婦人科外来の見学、のちレクチャーをして頂きました。小田切先生が医師を志したきっかけ、葛藤、医師になってからの試み、離島のお産を支える大変さとやりがい、仲間との出会い、患者さんへの想いなど様々なことを熱くお話してくださいました。

やはり第一線で活躍されている先生方のお話には重みがあり、自分の中にある「医師になりたい!」という気持ちが強く、熱くなるのを感じました。気になる、という方はぜひ奄美にいらしてお聴きになることをお勧めします。

常に精進する姿勢

・月~水午前までは平島先生につかせていただいたのですが、朝の回診の中では身体診察の実践・ミニレクチャーを毎回行っておられ、午前の外来では学んだことを単語帳のようにまとめ適宜振り返っておられました。常に患者さんに学び、調べ、知識を深め、次また患者さんのために活用していく、この繰り返しが平島先生の豊富な知識とフィジカルクラブでのライブ感溢れる魅力的な講義につながっているのだと感じました。

・水曜日のレクチャー後には新生児蘇生のシミュレーション教育を受けました。驚くことにほぼ毎日行っておられるとのことでした。NICUはなく産婦人科医の常勤医は御一人、という環境で母子を万全な状態で受け入れるための技術の向上や「チーム」づくりについて常々お考えのようでした。

先生方は常に目の前の患者さんに真摯に向き合い、また明日来るかもしれない患者さんに向けて日ごろから研鑽を積んでおられました。

講義内、また外来の間にお聞きするお話の中で強く感じたのは、奄美大島や現地の人々に対する愛や、離島の医療を支えたいという情熱・使命感、そして行っておられる医療に対する誇りでした。

こちらには載せられなかったエピソードも含め、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。平島先生、小田切先生、研修医の先生方、また事務の皆様、お世話になり誠にありがとうございました。