死ぬこと以外かすり傷 箕輪厚介
ついに、出版社の編集者自身が書いた本がベストセラーになる時代が来た!情熱さえあれば誰でも輝ける!と思えた1冊。
今(2018年)、時の人とも言える編集者の出版戦記でとても勇気をもらえます。
箕輪氏の言葉と共に情熱を燃やしてみましょう。
編集者の根本は遊びのように仕事を、仕事のように遊びをやるということだ。 ただ熱狂し、狂う。
普段雑誌や書籍の執筆の仕事もやっていますので、編集者の苦労もよく分かっているつもりでした。しかし、その苦労を楽しみ、筆者に影響を与えるほど熱狂する箕輪氏。医療業界で狂ったように楽しそうにやっている医師は多くはありません。でも、振り返って考えるといますね~。「遊び」と同じ感覚まで仕事を変換できれば幸せです。
お金や物質を得ることよりも、高次な欲望を満たすために働いているのだ。若い世代はどれほど給料が高くてもやりたくない仕事はやりたくないが、楽しい仕事はお金を払ってでもやりたいという価値観を持っている。
この言葉こそ、時代を反映したメッセージではないでしょうか。お金儲けや生活の安定のために医師になる時代はもう終わったと思います。戦後、ものがなかった時代に生まれた方々と違い、我々が生まれた時代には何でもあり、ものがないという経験をしている人はほとんどいません。そうやって生活に困ることなく育った我々が一番幸せと考えるのは、社会貢献でではないでしょうか。ボランティアが当たり前になったという時代の流れは、単に自然災害が増えたからということ帰着するのは困難です。
ルールは変わる。経験は邪魔だ。無知でいい。
正しさとは何か、ここであらためて考えてみました。病気に関してもほんの数十年前の正しさは今ならばほとんどがまちがっています。むしろ、無知を知ること。正しさが刻々と変わりうることを感じていたいと思っています。ついこの前大学生時代、スマートフォンはありませんでした。知識とはあるいは賢いとは何でもかんでも頭に入っており、引き出せることでしたが、今はまったく違います。疾患に関しても新しいことはドンドン出てきますしそれ以上に、情報へのアクセスは早くなっています。ですが、今の早さが10年後も同じとは思えません。
やはりルールは変わる。変わらないと思っているものでも変わる。
これから先何が起こるのかは誰にも分かりませんが、逆に起こす側に立ちたいものです。
お前はどれだけ覚悟を持っているのか。それだけを人は見ている。
この一文は、10年以上前の研修医時代に離島研修で当直中に、患者さんから教えていただいた言葉でした。まさかここで再会するとは。これは正に医療にも共通することです。患者さんは診れるか診れないかではなく、医師や看護師の覚悟をみていると思います。
人の何十倍も努力しろ、と言うけれど、人間はみな平等に 24 時間しか持っていない。不眠不休で働いたとしても、時間で考えるとせいぜい人の2倍しか努力はできない。では、どこで差がつくか。それは、「昨日までできなかったことをできるようにする」ということを日々積み重ねることだ。
時間があっという間にずぎる。と、ほとんどの人が感じるのではないでしょうか。過ぎた時間を振り返ったときに、時間の大切さを知りますよね。
時間だけは増やすことができない、誰にも平等に命に終了が訪れるのならば、やはり今を一生懸命生きたいものです。
「努力は夢中には勝てない」
自分が夢中になるものを見つけるためには行動するしかない
素晴らしい言葉ですね。夢中になれるものを探すことを夢中に探したい(行動したい)と思いました。今自分がやっていることが夢中で出来ているか。もう一度考えてみましょう!